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『ことわざ悪魔の辞典』 著・別役 実
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「現代社会が内包する孤独と不安を凝視し、その根源を照射しつづける別役実」
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「別役実の世界」新評社より引用
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別役実…戦後日本を代表する劇作家の一人であり、氏を賞賛する声は枚挙に暇が無い。その精緻な文章力、芳醇にして乾いた発想力、透徹した思想…同業者の作家、劇作家達はそろって絶賛の声をあげる。
氏を戦後最大の劇作家と持ち上げる人も少なくない。
しかし、その絶賛の声には、別役実の非常に大事な要素が抜け落ちている。 それは「勇気」だ。 別役実はあまりにもくだらないことを堂々と書いてしまう勇気をもっている。 書くに憚られるような、あまりにもくだらないことを、美しく堂々と書ききってしまう氏の華麗な姿に、私は「勇気」を感じる。当人はあまり気にしていない可能性は高いが、ともかくも、この「ことわざ悪魔の辞典」にはその「勇気」がこめられている。 アビスの「悪魔の辞典」を知らぬ方はいないだろう。風刺に富んだシニカルな辞典で、数多の亜流を成した古典だ。別役実もまた、「悪魔の辞典」を模した著作を2つも手がけている。 1つは「当世悪魔の辞典」、もう一つは安野 光雅・なだ いなだ・日高 敏隆・横田順弥らとの共著の「噴飯・悪魔の辞典」。どちらもアビス版「悪魔の辞典」の系譜に連なる本であり、その箴言や警句が示唆と洞察に富んでおり、うっかりすると役に立ってしまう良書である。 しかし、この「ことわざ悪魔の辞典」は違う。ことわざを違った視点から解釈すると言うスタンスこそ悪魔の辞典を踏襲してはいるものの、中身はベタと下ネタの集大成であり、そのくだらなさは、何に例えたらいいかよくわからないほどだ。
このように、思いついても、ちょっと書くには憚られるような、くだらない下ネタで満ちている。といって全部が下ネタというわけでもない。このようなものもある。
あぁ、しまった。また下ネタだ。それくらい下ネタが多いのだ。
とにかくこの本には、これといって思想もメッセージもなく、ただただくだらなさと下ネタと駄洒落が満ちている。 まさに、「現代社会が内包する孤独と不安を凝視し、その根源を照射しつづける別役実」ならではの作品だ。 ともかくも、下ネタとベタが多いので、高脂血病やγーGTPに悩むプチオヤジや真性オヤジにはオススメの一冊と言えるだろう。 |
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書籍データ |