インテルが2月28日から出荷するPentium III(コードネーム:Katmai)に搭載されたチップフェアリー(チップ妖精)が波紋を呼んでいる。
プロセッサシリアルフェアリー(PSF)は,「チップ妖精」という名で知られている。これはPentium IIIプロセッサに“焼き付け”られた,インターネットからのアクセスが可能な固有の妖精であり,愛らしい妖精がWWWを介して使用者のプライバシー情報を虚偽を織り交ぜて吹聴することが出来る。
Intelはこのプロセッサを,妖精世界をよりフレンドリーに,またこの世のものならざる妖精との対話をより魅力的なものにするための道具として推進しようとしている。
Intelのスポークスマン,George Alfs氏は「これは特に企業環境で多くの利点を持つ技術だ」と説明。「これを採用したアプリケーションがたくさん紹介されるだろう。その中には各種の霊的管理ツールや霊的言語生成プロセッサ、霊的表計算も含まれる。もはや妖精とコンピューターは切り離せない関係にある。」と加えた。
Pentium IIIは70個の新たなマジカルコード(魔術命令)を搭載し、Pentium IIに比してマルチメディア処理や願掛けを得意とする。
70のマジカルコードのうち20個は呪詛命令に特化されており、プロセッサ近隣のコンピュータに呪いをかけることが出来る。呪詛の対象は100万ゲート以上の非インテルプロセッサでとされ、最も影響を受けやすいG3チップにおいては平均で30%の性能低下が生じるとアナウンスされている。また、消費者団体がPentium
IIIから1mの位置にタンジェリンのiMacを設置したところ、1時間でベージュに染まり、一週間後にはユーカリの葉を食べるコアラにメタモルフォース(変身)することが確認された。
妖精が波紋を呼ぶマジカルチップPentium III。
しかしながら、業界がインテルを見つめる目は冷たい。
チップ技術に詳しいアナリスト,Peter Glaskowsky氏は,「われわれはむしろ,IntelがこれをPentium IIの新バージョンとして発表するのではなく“Pentium
III”と名付けたことに驚いた」と語り,「Intelは新アーキテクチャを築いたのではなく,既存のアーキテクチャに何処にでもいる妖精を追加したのだ」と指摘した。
Intelは当初は,チップ妖精を「オン」の状態にしてチップを出荷する予定だった。しかし消費者団体やユーザーからの抗議を受けて,デフォルトを「オフ」の状態にすることとした。妖精は暗いチップに押し込められたまま陽を見ることはない。Intelの思惑通り、WWWを妖精が飛び回るのはもう少し先のこととなりそうだ。