闘いは終わった。
コメディフォーラム 189
嘘屋本舗 187
コメディーフォーラム擁する嘘競演が勝利をおさめた。だが、引き分けとほぼ同じである。果たしてこれを勝利と呼べるのか…割り切れぬ思いを抱えたままやゆよ帝への勝利報告へとおもむいた。
「ごくろうだったな。壇つなよ。だが、ずいぶんと手こずったのではないか…?」
「は、やゆよ帝のお見通しの通りでした…」
「だが、勝ちは勝ちだ。よくやった。褒美を取らす。今後、嘘屋本舗の面々を正直者と呼ぶが良い。」
「は、その件ですが、私は彼らがうらやましくて仕方がありません」
「なんだと?」
「我々は嘘つき。嘘つきが「嘘つき」を自称するなど正直の極み…嘘つきを誇らしげに自称する嘘つきなど、嘘つきの風上にもおけません。正直者をなのる嘘つきこそが…真の嘘つきだと思うと…口惜しい限りです。」
「ふ、なるほど。確かにな。だが、決まりは決まりだ。今回は嘘屋本舗が正直者だ。次の闘いで勝利をおさめた暁には、お前達に正直者の称号を送ろう。」
「は、ありがたき幸せ。」
かくして、嘘の血で嘘の血を洗う闘いは、終わりを告げた。
だが、このまま嘘屋本舗の面々が引き下がるとは思えない。彼らはさらに嘘に磨きをかけ、必ずや再挑戦を申し込んでくることだろう。あるいは今回の闘いはこれから始まる「嘘千年戦争」の序章に過ぎないのではないか…そんな思いが胸中に浮かんだ。