パープルフリンジ
道すがら、写真を焼き捨てる青年がいた。
「何故、写真を焼いているのですか」と問うと、
「邪神が写っている」との答え、
写真を見てみると植物や木々の写真が多い。
「それは植物の写真ではないのですか?」とさらに問うと、
「いえ、邪神パープルフリンジです。デジタルカメラに巣食う悪魔なのです」と主張する。
彼曰く、パープルフリンジはデジタル時代になって現れた邪神で、アナログの心を忘れた人間を食い物にするという。
古来より日本に八百万の神ありと言う。邪神パープルフリンジがいても良しと思い、その場を立ち去る。
通勤電車には遅れた。