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【社会】生産者の愚痴が聞ける野菜、社会実験開始

 神奈川県横須賀市のJA辺天は3月から、農家の現実を知ってもらおうと、生産者の愚痴が聞ける野菜の流通社会実験を開始した。野菜にICタグをつけ、栽培状況と同時に日々の労働の最中に生まれる愚痴を、「コミュニケーター」を使ってICタグへ記録する。ICタグに記録された愚痴は出荷時に読み出され、サーバー上に配置、消費者はインターネットを介して、好きなときに生産者の愚痴を聞くことができる。

 愚痴の内容は農家によってさまざまだが、外国産の輸入や過当競争による価格破壊、労働の割に合わない収入、後継者問題、嫁探し、地域社会の高齢化、方針の定まらない農林水産省への恨み言などが中心となっている。

 JA辺天の営農センターセンター長の森本清彦さん「日本の農業が直面する現実は極めて厳しい。生産者の顔が見える野菜の導入で、生産者と消費者の距離は縮まったように見えて、遠くなった。生産者側が牧歌的な間違ったイメージを再生産したことによって現実から乖離してしまったためだ。奇麗事だけではない農家の現実を知って欲しい。」

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