【社会】「寄生虫を住まわせないで」厚生省、ブームに苦言
2日、厚生省は、小学生の間で寄生虫保有率が高まっていることについて、「寄生虫を体内に住まわせることは大変危険。興味本位で寄生虫を住まわせないで」と警告を発した。
近年、アーケードゲーム「寄生虫王者パラサイトキング」のブームの影響で寄生虫を体に住まわせる小学生が増えている。 パラサイトキングは、世界中の寄生虫などが描かれた「ムシカード」や「わざカード」を組み合わせ、対戦させて遊ぶゲーム。 カードには、カイチュウやサナダムシ、アニサキスといった有名な寄生虫から、東南アジアで猛威を振るうメコン住血吸虫など多種多様の寄生虫が描かれる。
ゲームの人気は高まる一方で、東京目黒の寄生虫博物館はこの夏休み長蛇の列となり、書店でも寄生虫図鑑が多く売れている。特に原寸大の寄生虫図鑑の人気が高く、書店関係者は「本自体がかなりの大きさになるため、小さい本屋では苦慮している。売れているうちはいいがブームが去った後のことを考えると心配だ。」と語る。
人気が高じる一方で、実際に寄生虫を体内に住まわせようとする小学生が現れてきた。「ゲーム内で寄生虫が格好良く描かれすぎているのも問題。赤痢アメーバの分裂一つとってもまるでハリウッド映画のよう」(教育関係者)との見方もある。
小学生が寄生虫を入手する経路としては寄生虫人気に目をつけた業者が、オモチャ屋近辺で販売するケースが多いとされているが、現行法では寄生虫の販売を規制する法律は無く、「危険性を周知するしかないのが現状」(厚生省関係者)とさじを投げる。
寄生虫に詳しい由島省吾博士は「サナダムシ程度なら危険は無いが、ゲーム内で人気の吸虫類、鉤虫は吸血もするため大変危険。心当たりがある場合は保護者が医者に相談をするなどして欲しい」と話している。