常磐高校に転校生がやってきた。広島からきた少女、山城いぶき。
「わしゃーいぶきじゃ、よろしゅうたのむわ。京都のことは何にもわからんが、いろいろ教えてくれや。」
言葉遣いは荒いものの、アイドル並にかわいいいぶきは一躍クラス男子の人気者になる。カオリもかわいい転校生美少女という立場で人気者になりかけたのだが、いかんせん醤油のことしか頭にない変わり者だったため、アイドルの座につくことはできなかった。クラスの男子に「今度こそは」の想いがみなぎっていたのだ。
しかし、彼女もただものではなかった。いぶきは常にオタフクソースを持ち歩き、学食の鉄火丼にオタフクソースをかける、うどんもツユを捨て新たにオタフクソースのツユを作りソースうどんにしてしまうなどの暴挙に出た。
「オタフクは広島の心じゃけぇ。あたりまえじゃ。」
そう、いぶきはかわいいもののオタフクソースのことしか頭にない変わり者だったのだ。カオリと同じキャラクターであることに気づき一気にテンションの下がる男子生徒。
そんな中、学食のお好み焼きのソースをよけ醤油をかけて食べるカオリを見て、いぶきは激怒する。
「わりゃあ、喧嘩うっとんのかぁ!」
「喧嘩を売っているのは、そっちじゃない!鉄火丼にソースなんてキチガイ沙汰だわ!」
(注:この箇所の表現が問題となり、掲載誌回収騒ぎがおきました。)
「よっしゃ、そこまでいうなら勝負じゃ!わしんソースときさんの醤油の味勝負じゃ」
「後悔しないでよ!」
険悪な空気に戸惑うクラスメイト。カオリがオタフクソースを、いぶきが醤油を舐める。わずか舐めただけで二人は笑い出した。二人の醤油とソースどちらもLSD(幻覚剤)入りだったのだ。二人とも相手を洗脳するつもりで、特別製の調味料を出したのだった。
「ハハハハハ。カオリか。きさん、おもろいやっちゃのう。」
「あなたもね。いぶき」
お互いに通ずるものを感じた二人は固い握手を交わすのだった。ここに調味料を越えた友情が生まれた。クラスの男子は夢破れすごすごと引き下がっていった。