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日本書道連盟会長「唐雅虎白」と
書道ジャパン社長「幸田龍周」が
時を越えて再び激突

最終頂上決戦'99-Harmagedon

■3月25日 横浜アリーナ

地獄への招待状!
龍虎のケジメマッチ!
横浜アリーナがメギドの丘に!

 もう龍周と虎白が闘うことなど、絶対にないと思われていた。龍周が日本書道連盟が絶縁状を叩きつけたのが4年前。以後、龍周が旗揚げした新団体・書道ジャパンは勢力を増してきた。

 あの時の龍周の怒りは凄まじかった。書道ジャパンは事務所で会見を開き、マスコミに絶縁の理由を説明した。その席で突然、龍周が「虎白会長には書道家の血が流れていないんだ!あいつの中に流れているのはプチブルが好きなワインだよ。俺が本物の書道家の血を見せてやる!」と叫ぶや、自ら固いテーブルにガンガンと何度も頭をぶつけ、流血。流れ出た血で絶縁状を書き上げたのだ。体の弱い龍周が、そこまでやった。

 4年が経った。運命のいたずらというしかないだろう。その二人が同じ電柱爆破有刺鉄線書道リングに上がることになったのだ。

 虎白の入場となると、予想以上の人気ぶり。見ると虎白はまたもタバコを吹かしている。タバコは書道家にとって御法度。それを書道連盟の会長が何故?虎白はこう語る。「タバコ一本で書が書けなくなるのなら、そんな書は打ち捨ててしまえ。」と剛毅ぶりをアピール。

 続いて龍周。こちらは黒羽織に長袴。筆は剛毫筆で雀頭筆と完全に「やる気」でいる。これほど猛った龍周を見るのは何年ぶりだろうか。4年前の記者会見が目に浮かぶ。

止まっていた時計の針が動きだす
伝説の刻が刻まれる。

 ゴングと同時に龍周は唐紙を取り出し、春を称える言葉で攻める。これに対し虎白は悠然と墨をするのみ。あくまで不適な態度を崩さない。
 両者にらみ合ったまま10分がすぎた。龍周は山手線の停車駅を書き散らす。これを大阪環状線の停車駅で受け流す虎白。攻めているのは龍周だが虎白優勢は動かない。なおも龍周は、今まで見せたことのない前衛的なドイツ語書道で虎白に襲いかかる。丁字吹き紙がマットに叩きつけられる。しかしここで、龍周の古傷、前腕尺骨疲労骨折の傷が悪化。攻撃のゆるみが出る。ここで初めて虎白が動いた。長尺半紙に「初日の出 3年2組 唐雅虎白」。王道中の王道の書に場内呆気にとられるも、龍周は右ふくらはぎ筋肉断裂の致命傷を負って、あっけなくTKO。正に鎧触一蹴だ。

これが王者の貫禄なのか。
会長の圧倒的な書力に
龍周は書道家の血を見たのだろうか?

TKO宣告された後も筆も動かそうとする龍周に虎白は
「龍周!よ−く考えろ。俺と死ぬまで付き合うか!? 残った書道ジャパンの連中は俺が面倒見てやる!」とマイクアピール。完全に勝負ありだ。龍周は返り墨にまみれた足を引きずって無言のままリングを去った。

 最後に、控室でのそれぞれのコメントを並べておこう。
「まあ何て言うのかな…面白い奴だよ!次はおれが地獄の底まで引っ張っていってやるぜ。」(虎白)
「虎白さん。俺はまだあきらめたわけじゃあない。次はドームで龍水流宗家の看板をかけて闘う。それでアンタとの決着はつけたいと思います。」(龍周)

誰の目にも天周に勝ち目はない。それでも800年続いた龍水流書道宗家の看板をかける天周の意地はすでに狂気の領域だ。だがその狂気しか虎白会長不敗伝説を破ることはできないだろう――――!

▽電流爆破有刺鉄線マッチ60分1本勝負
◎唐雅虎白(ムーンサルト初日の出 14分19秒)幸田龍周


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