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許せない誇大広告 主婦 野村 幾子(48) |
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情報過多のメディア社会となった昨今、誇大広告や悪質なキャッチセールスの被害が問題となっているが、昨年十月私も悪質な誇大広告の被害にあったので、これを報告する次第です。 その誇大広告というのは、他でもない「ネギ」です。先日、食料量販店に「万能ネギ」なるネギが陳列されていました。私は驚きました。この世に「万能」なネギがあることに驚いたのもさることながら、数百円でその「万能」ネギが手にはいるというのですから、驚くほか無いではありませんか。その場で一箱分の万能ネギを購入し、家に持ち帰りました。 そして早速、天地創造に挑みました。なにしろ「万能」なのですから、それぐらいのことはできなくては困ります。頭にネギを差し、両手にネギを振りかざし、声高らかに「水の中に穹蒼ありて水と水を分かつべし。我、穹蒼を天と名付ける也。水には生物に生じ鳥は天の穹蒼の面に地の上に飛ぶべし」と叫びました。 しかし、ネギは沈黙を守ったまま、私の願いに答えてくれません。なんと「万能」のくせに天地創造もできないのです!このネギは!なるほど、いかに「万能」ネギとは言え、天地創造は無理かもしれません。仕方ない、願いのレベルを「第三帝国復活」「天童よしみビルボード一位」「ハーフマラソンをローレルで完走」「豪華洗剤一年分」「寒い冬の朝の雨戸の開け閉め」と徐々にそのランクを落としていったにもかかわらず、どの願い いったい何が万能ネギか!誇大広告で消費者を愚弄するのもいい加減にしていただきたい。そしてこのような無責任な呼称を流布させた農業関係者と植物学者に猛省を促したい。
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